海外旅行中の着信で課金される?ドコモの国際ローミング料金と対策

海外旅行中にスマートフォンを持ち歩く際、思わぬ通信料金が発生することがあります。その一つが「着信に応答しなくても課金される」という現象です。特にドコモの国際ローミングを利用している場合、着信だけで料金が発生することがあるようです。この記事では、その仕組みと対策について解説します。
なぜ着信に応答しなくても料金が発生するのか?
ドコモを含む多くのキャリアでは、海外での通話は国際ローミングを利用して行われます。海外での着信時の課金には以下の仕組みがあります。

- 海外の携帯会社の回線を利用する
- 日本で契約しているドコモの回線ではなく、現地の通信キャリアの回線を経由して着信が行われます。
- 着信時の転送処理が発生する
- 海外での着信は、日本のドコモの回線を経由して転送されるため、その転送コストが発生します。
- これが「着信しただけで料金が発生する」理由です。
- 国やプランによって料金が異なる
- 例えば、ドコモの「世界そのままギガ」などのプランではデータ通信の定額利用が可能ですが、音声通話は従量課金制になることがほとんどです。
ドコモの国際ローミング料金の例
2025年現在、ドコモの海外での通話料金(国際ローミング)は以下のようになっています。
- 着信時の料金(応答しなくても課金)
- 約175円/分(国や契約プランによって変動)
- 発信時の料金
- 日本宛:140円〜280円/分
- 現地宛:140円〜280円/分
- 第三国宛:280円/分以上

(最新情報はドコモの公式サイトで確認してください)
海外で不要な着信課金を防ぐ方法
知らない間に高額請求が発生しないためには、以下の対策をとることが有効です。
1. 国際ローミングをオフにする
設定を変更することで、海外での着信をブロックできます。
- iPhoneの場合
「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミングをオフ」 - Androidの場合
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「ローミングをオフ」
これにより、着信自体ができなくなり、課金を防ぐことが可能です。
2. 着信転送を設定する
「海外にいるときは自動的に着信を拒否する」設定にすることで、通話の転送が発生せず、料金がかかりません。
- ドコモの転送設定
- 設定方法:「1421」にダイヤルし発信(転送をオフにする)
- 解除方法:「1420」にダイヤルし発信
3. Wi-Fi通話を利用する
最近では、LINEやSkype、WhatsAppなどのインターネット通話アプリを利用することで、通話料金を節約できます。ホテルやカフェなどのWi-Fi環境を活用すると、通信費を抑えることができます。
4. 海外専用のSIMカードを利用する
海外旅行が多い方は、現地のプリペイドSIMやeSIMを利用することで、ローミング料金を回避できます。例えば、AiraloやUbigiなどのeSIMサービスを活用すると、安価な通信プランを利用可能です。
まとめ
海外旅行中にドコモの回線で着信を受けると、電話に出なくても課金される可能性があります。これは、国際ローミングの仕組みによるものです。この料金を防ぐためには、ローミングをオフにする、着信転送を設定する、Wi-Fi通話を利用するなどの対策が有効です。海外旅行の際は事前に設定を見直し、不要な料金が発生しないように注意しましょう。
最新のローミング料金や対策は、ドコモの公式サイトを確認してください。
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