
掛川城(かけがわじょう)は、静岡県掛川市にある城で、戦国時代から江戸時代にかけて重要な役割を果たしました。
掛川城の歴史
1. 築城と戦国時代
- 掛川城は 室町時代の15世紀中頃 に、今川氏の家臣・朝比奈泰煕(あさひなやすひろ) によって築かれたとされています。
- 今川氏の勢力下にありましたが、桶狭間の戦い(1560年) で今川義元が敗れると、遠江国(現在の静岡県西部)は武田信玄や徳川家康の侵攻を受けるようになります。
- 1568年、徳川家康が掛川城を攻め、城主・朝比奈泰朝 は武田信玄の援軍を期待しましたが、援軍は来ず、やむなく城を開城しました(掛川城の戦い)。
- 以降、掛川城は徳川家の支配下に置かれました。
2. 江戸時代の城下町発展
- 関ヶ原の戦い(1600年)後、掛川城には山内一豊(やまうちかつとよ) が入城し、大規模な改修を行いました。このとき、天守閣を木造で建築 し、城の防備を強化しました。
- その後、幕府の譜代大名が城主を務め、掛川藩の中心地として発展しました。
3. 明治時代とその後
- 明治維新後、掛川城は 1873年(明治6年) の廃城令により取り壊され、天守は失われました。
- 1994年、日本で初めて本格的な木造天守 が復元され、現在の姿となりました。
掛川城の特徴
- 日本初の木造復元天守:コンクリートではなく、伝統的な木造建築で再現されている点が大きな特徴。
- 城下町の風情が残る:周辺には武家屋敷や城下町の名残があり、歴史を感じられるスポットが多い。
- 「東海の名城」と称された:戦国時代の要衝として重要な役割を果たし、戦略的にも価値の高い城だった。
現在は観光名所として人気があり、春には桜の名所としても知られています。
掛川城へのアクセス
住所:静岡県掛川市掛川1138-24
電車でのアクセス
- JR東海道新幹線・東海道本線「掛川駅」 から徒歩約7分
車でのアクセス
- 東名高速道路「掛川IC」 から約10分
駐車場
- 掛川城公園駐車場(有料)
- 近隣に市営駐車場あり
駅から近く、徒歩で気軽に訪れやすいのが魅力です。
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